皆さんはこちらの曲についてどのようにお考えでしょうか。
つんくがJuice=Juiceに贈った稀代の奇曲「Dream Road~心が躍り出している~」です。
私にもありがたいことに仲の良いハロプロを語れる友人というのがいるのですが、たまにしか会うことができないんですけど、会うと絶対に「Dream Road~心が躍り出している~」の話になってしまうんです。
これってトリビアになりませんか?
というのはまあ冗談で(冗談なのはトリビアのくだりだけです)、この「Dream Road~心が躍り出している~」一発目はぜんぜんピンとこないと思うんですけど妙な中毒性があって最高です。
「Dream Road~心が躍り出している~」に最初は気づけなかった
一発目から自分語りで失礼しますが、私がこの曲を初めて聞いたのはいつぞやのハロコンでした。正直言って「え?! なにこの曲・・・というかフリ・・・え、ダンス?ん?ダンス?壁叩いてる?」「あ、なんかAviciiのWake Me Upみたいだ」「こ、これで終わりなの・・?」
総じて「なんだかよく分からない曲だったなあ」というのが初めて聞いた時の感想。作詞作曲が誰とかも特に調べませんでした。それからしばらくこの曲のことは思い出せませんでした。
次に聞いたのは有線で流れていた時。ダンスがなく、本当に音だけの状態です。
「なんだこの癖の強い曲」「ていうかこの声ハロプロじゃない?!JJじゃない?」「そしてこのサウンドと歌詞はもしやつんく作詞作曲?!」
というところまでたどり着きます。自宅に帰って検索したら「ハロプロだしJJだしつんくだった」んです。そしてMVと出会い、謎の壁叩き「このダンス、ハロコンで見たやつやん!」と思い出します。私が初見で「よく分からない」と投げ出した曲じゃあありませんか。
なんだよ・・・めっちゃいい曲じゃん・・・。
気がついてしまいます。ハロコンで見た時はダンスに惑わされてました。あのダンスやばくないですか?こっちの判断力を奪ってくるもん。
結果、私はこの曲をその年のハロプロ楽曲大賞(非公式イベント)で3位にランクインしています。中毒性だけでいうならこの年のダントツ1位ですね。
「Dream Road~心が躍り出している~」が秘める中毒性
JJメンバーの声+つんくらしい応援の歌詞とEDM+謎ダンス+なんかズレたMV。この組み合わせじゃなかったら私の心にはヒットしなかったと思う。何が欠けてもきっとダメだったと思う。
歌の全体的な雰囲気が神秘
私(とごく親しい友人)の中では
- スキー場でリフト乗ってる時(ゴンドラはNO)
- 閉店間際のスーパー
- 人の少ない市民プール
という意見が出ました。つまり静寂を打ち破る曲なんですよね、これは。だって壁叩いてるもん。打ち破る気マンマンだもんな。
スキー場、北海道民としてはすごい身近な存在なんですが、スキーあまりやらない民にはピンとこないかもしれないけどそのまま話すね。賑わってるニセコにあるようなスキー場じゃなくて田舎のしょぼっちいスキー場ね。とりあえず山あるからスキー場作ってみました。みたいな。二人乗り(ないしは一人乗り)のリフトにまばらにしか人がいないスキー場ね。
あ~寒いな~同じ曲ばっかりかかってるなあ~また広瀬香美だよ。GLAYだよ。小室サウンドだよ。SPEEDだよ。B’zだよ。っていう90年代曲ばっかり流れているようなスキー場だよ。ワンオクだのセカオワだのback numberだのが流れているオシャなスキー場じゃあないんだ。
ドドド定番のゲレンデソングが流れているところでふと小さな音が徐々に大きくなってくる。「go 夢を追え ready go 恐るるなかれ go 夢を追え ready go 未来を掴め go 夢を追え ready go 恐るるなかれ go 夢を追え read(ブツッ)」「(声にならない私たちを呼ぶ声 少女たちは振り返る)」に遭遇したい。そして「するべきことをやり終えた夜 チョコのご褒美」シンプルなのに妙にじんわりしっくり胸にくるこの歌詞をもうそろそろ夕方だし止めにするか~って時にリフトに乗ってる最中、聴きたい。
閉店間際のスーパー、イントロでレジに並びたいよね。値引きのシール貼られたお惣菜をカゴに入れてレジに並んだ時にはふと聴きたい。軽やかなトランペットの音で金額計算していた頭が完全に止まる。サビに向けて大きくなる音楽。サビに入るとめっちゃかっこよくリズム刻んでくるので気分はもう部活終わりのバスケ少年。あとは帰ってご飯食べてお風呂入って寝るだけの一日の終わりに心掴まれる一曲。レジ近くの板チョコをカゴに入れてしまうかもしれない。
プールだと隣は歩行プールで歩いてるばーちゃんしかいないけど後もう一本泳ぐか~みたいな気持ち。もう小学生とかは門限が早いからちゃっちゃといなくなっちゃって静まり返ったところに「あ・・こんな曲流れてたんだ」ってなりたい。気分はアスリート。
……というわけで曲一本でこれだけ妄想想像が膨らむくらいドラマティックな名曲ですね。
メンバーの歌声がとても堪能できる
もう一回貼るんですけど、JJの声めっちゃくちゃ軽やかできれいでこの曲との親和性はんぱなくないですか。まずね~~~~JJは本当に声がきれいすぎる。全員のソロがきれい。どんな組み合わせのユニゾンも素敵。これ生でちゃんと聞いてるのにまじでもったいないことをしたな。
JJだからこそナチュラルにさわやかに歌えた曲だと思います。こんなに声が透き通った人だらけのグループすっげえな。
特に「明日を捉え始めた」と「今を興じ始めた」のめ↑た↑!がすごい好き~。声はかわいくてきれいで透き通っているのに力強さと両立しているんだよね。あの一言だけで分かる。「どうでもいい」のいい↑!の跳ね上がり具合も好き。
感想明けの「ねえもっと~」のくだりも好き。サビに向かうのすごい力強い。「今を興じ始めた」は歌詞としても好きでメンバーの歌い方も格別に好き。
ナチュラルな歌作らせたら天下取れるつんく
つんくのナチュラル~~~~な曲好きなんですよね。普通と普通じゃなく書くんじゃなくて、普通を普通として書くんだけど「そこ見ているんだ」って感じじゃない。つんくの歌詞って。
「するべきことをやり終えた夜 チョコのご褒美」普遍的なのにこんな歌詞なかなか出てこないよねやっぱり。これを歌い出しに持ってくるパワー。いきなり夜なんですよ。応援ソング的なのにいきなりホッと一息いれる夜から始まるのが本当に着眼点の違いを感じさせる。
「私の人生 そう私のね 誰かの目線やうわさなど 関係ないよ どうでもいい」そうだね関係ないよね~~~~!!!!これは当たり前だけどなかなか言い出せないこと。歌だからすぱっときれいに言えること。どうでもいいと言い切るこの人の強さ。焦がれるわ~ずるいよね。難しい言葉なんて使ってないのにこんなにかっこいい。
総じてこの曲は自信満々なんですよね。そこがすばらしい。
「心が折れて負けそうな日も~」と一度だけ過去を振り返っているんですけど、その後は「私の人生 始まってるのよ」と強いサウンドとともに入ってくる。過去を振り返りはするけど振り回されているわけではない。強~~~~。
MVとダンスが頭おかしい
上記3点に集中させてくれないのがMVとダンスです。
見ていただけると分かると思うんですが、お花のところはまじでキレイです。お花いっぱいのところで寝そべっているメンバー、すばらしいです。この時代のMVにしてはメンバーをきれいに撮っていてハ~羨ましいっすわ~と思ったんです。でもその分イカれポイントが多すぎるんですよね。
壁を叩いているところで急に振り向き出し、スローモーションで歩む
しかも壁もみんな叩き出すタイミングが微妙にズレていて、その後の振り向くタイミングも歩みだすタイミングも人それぞれ。まさに未来に進み出すのは人それぞれタイミングが違うっていうことを言いたいのかな~って思うんだけどそれにしたって(もっとやりようがあったのでは?!)って思ったよね。
なぜ誰も止めなかったんだ。
ゆかにゃとかなともの髪の濡れ具合がおかしい
前髪がこったこたになっているゆかにゃと横の毛だけごつっと濡れているかなとも。(もっとやりようあったのでは?!)(本日2回目)
嵐の日にむりやり散歩に出された子犬のようなゆかにゃ。
金澤朋子さんの真顔怖くておもしろくて最高。どんな気持ちでこの表情を作っていたのか……。
その一方で植村あかりさん。つ、強い…………。
ここまできたら全員分載せよう。比較的まともな紗友希と佳林ちゃん。
なんかこのふたりへは前髪への配慮を感じられる。
なぜこんな不器用な笑顔になってしまったんだかなとも。
ゆかにゃとかなともの名誉回復のためにかわいいショットも置いておきます。
ふたりともきれいだね(涙)
間奏のダンスバトル以外の3人がおかしい
急に揺れだすので恐怖を感じた。
とにかく「Dream Road~心が躍り出している~」は気持ちに変化をくれる名曲
ひとつの曲で気が狂わされそうになる体験ってあまりないと思うんですけど、この曲は間違いなくそれがあったね。
JJ+つんく+MV+ダンスどれが欠けてもきっと駄目だった。今ではそう思わせてくれる名曲。ヴェルタースオリジナルのような安定感です。私に孫ができたら4才の時に聞かせる曲は「Dream Road~心が躍り出している~」で決まりです。